撮影:ヴィルモス・ジグモンド
スピルバーグの劇場初公開作品。スピルバーグ先生の初期の作品はジョーズも含めてまともに見たものが一本もなく、良い機会だと思って日曜午後のガラガラのスクリーンで見た。
スピルバーグらしい、アクションの余波でものが落ちたり、跳ねたり、飛んだり、といった細部はこの映画では少ない。もちろん、タイヤを撃たれたメディアクルーがちょうど水たまりに落ちるとかはあるが。むしろ、ドライブインシアターで上映されるルーニー・テューンズが車の窓に反射し、クロービスの顔と重なる部分にスピルバーグっぽさがあるかもしれない。
あとは、結構パンフォーカスがこれ見よがしに出てくるが、バック・ミラーに映るベン・ジョンソンの顔と、前方の車から振り向くゴールディ・ホーンをパンフォーカスで捉えたショットなんかは文句なしに面白い。
また、彼らの車をスナイパーが待ち構えるところでヴァーティゴズームが使われる。
ことが終わったところで俯瞰のクレーンショットになるところも良い。
物語とかラストの夕日バックとか、ちょっとイーストウッドのことも思った。